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好きなことを好き勝手に好きなだけ

マイベストトラック2023

一応、2023年も作ってみました。年内に公開したかったんですが、間に合わなかったので「今年・来年」表記から全部「2023年・2024年」表記に変えました。(めんどくさい)

数年前から色々な音楽を意識的に聴いてみようとする姿勢が徐々に失われつつあり、流行りの音楽も一応、巷から流れてくるレベルのものに関しては把握できているつもりではあるのですが、やはりいまいちハマりきれないというのが本音で、結局以前から聴き続けているアーティストの新譜だけはチェックする、という状態になってしまっているのですが、そんな中でもYouTubeなどで時折出てくる数年前の音楽だったり、偶然の出会いからハマるアーティストもいたりするので、「2023年に発表された曲」と「2022年以前に発表された曲」に分けて、昨年いいなと思った曲を紹介していこうと思います。

 

【2023年編】

Moon (通常盤)

Perfume「ラヴ・クラウド
(2023年9月6日発売/シングル「Moon」カップリング曲)
(作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ
(公式サイト:https://www.perfume-web.jp/

2023年に発表された楽曲はシングル「Moon」と、そのカップリング曲「ラヴ・クラウド」、そして配信シングル「すみっこディスコ」の3曲で、どれも安定の素晴らしさだったのですが、中でもこの「ラヴ・クラウド」は飛び抜けてよかったです。昨年末の紅白でも披露された「FAKE IT」や、「Party Maker」等のようなライブで盛り上がる定番曲に今後なっていきそうな予感。

(画像をクリックorタップで「ラヴ・クラウド」のライブ映像が視聴できます)

 

器器回回

黒木渚「器器回回」
(2023年8月23日配信/アルバム『器器回回』収録曲)
(作詞・作曲:黒木渚/編曲:佐瀬貴志)
(公式サイト:https://kurokinagisa.com/

2023年は2月に「Lighthouse」(2016年に発表した楽曲「灯台」のリメイクバージョン)、4月に「落雷」、8月に「器器回回」と配信シングルを3曲発表後、2022年に配信した「独立上昇曲 第一番」と、新曲「Gatsby」をまとめた全5曲入りのアルバム『器器回回』を9月に発表。「落雷」や「Gatsby」も良かったのですが、「器器回回」は「落雷」をさらに難解にしたような狂気に満ちたポップスといった感じで最高でした。

(画像をクリックorタップで「器器回回」のMVが視聴できます)

 

ジャジャーン (特典なし)

CHAI「ラブじゃん」
(2023年1月18日発売/アルバム『ジャジャーン』収録曲)
(作詞:ユウキ/作曲:マナ、カナ/編曲:CHAI、Scoobert Doobert)
(公式サイト:https://chai-band.com/

2023年は1月に日本限定EPとして、2022年に発表した配信シングル4曲と、新曲「ラブじゃん」をまとめた全5曲入りの『ジャジャーン』と、4月に配信シングル「We The Female!」、9月にアルバム『CHAI』を発表したCHAI。アルバムはもはや完全に海外志向な内容となっており、正直評価が難しい部分はあったのですが、(恐らく)日本のリスナー向けに制作したであろう「ラブじゃん」や、モード学園のCMソングにもなった「We The Female!」は去年一年ずっと聴いてました。今年はツアーもあるので楽しみです。

(画像をクリックorタップで「ラブじゃん」のMVが視聴できます)

 

URBANGARDE CLASICK ~アーバンギャルド15周年オールタイムベスト~ (3枚組)

アーバンギャルド「いちご黒書」
(2023年1月1日配信/ベストアルバム『URBANGARDE CLASICK』収録曲)
(作詞:松永天馬/作曲・編曲:アーバンギャルド
(公式サイト:https://www.urbangarde.net/

2023年は1月にベストアルバム『URBANGARDE CLASICK』、3月にMV集『URBANGARDE VIDEOSICK』、10月に15周年記念公演のライブCD+Blu-ray『SOTSUGYOSHIKI』を発表するなど、15周年を総括するような内容の活動が多かったアーバンギャルド。純粋な新曲はこの「いちご黒書」のみとなりましたが、この楽曲も15年間を総括するに相応しい、アーバンギャルドらしさ満載の楽曲となっています。2024年2月にはオリジナルとしては約3年ぶりとなるアルバム『メトロスペクティブ』のリリースも決定しており、期待が高まります。

(画像をクリックorタップで「いちご黒書」のMVが視聴できます)

 

RABBIT STAR ★

水曜日のカンパネラ七福神
(2023年5月3日発売/アルバム『RABBIT STAR ★』収録曲)
(作詞・作曲・編曲:ケンモチヒデフミ
(公式サイト:http://www.wed-camp.com/

2023年は1月に配信シングル「赤ずきん」を、そして2022年に発表した配信シングル2曲と、新曲「七福神」「金剛力士像」「シャドウ」をまとめた全6曲入りのアルバム『RABBIT STAR ★』を5月に発表後、7月に「マーメイド」、10月に「聖徳太子」といった配信シングルを発表した水曜日のカンパネラ。『RABBIT STAR ★』の新曲は特に素晴らしく、緩いビートが心地よい「金剛力士像」や、高速道路にちなんだリリックを矢継ぎ早に披露するというコムアイ時代の水カンっぽさのある「シャドウ」も良かったのですが、「七福神」はとにかく初めて聴いた時のインパクトが凄かった。「びびびびびび毘沙門天」は反則技すぎます。

(画像をクリックorタップで「七福神」のMVが視聴できます)

 

猫猫吐吐 (通常盤) (特典なし)

ano「涙くん、今日もおはようっ」
(2023年10月18日配信/アルバム『猫猫吐吐』収録曲)
(作詞:の子、あの/作曲:の子/編曲:TAKU INOUE)
(公式サイト:https://ano-official.com/

2022年11月に発表した「ちゅ、多様性」は、元・相対性理論の真部脩一氏が手掛けただけでなく、あの「LOVEずっきゅん」をセルフオマージュしたかのような曲調であったことからも音楽ファンの間で話題となったanoこと通称あのちゃん。その後、2023年6月に配信した「スマイルあげない」は水曜日のカンパネラケンモチヒデフミが手掛けるなど、個人的に注目するトピックは多々あったのですが、いわゆる聴かず嫌い状態でした。が、10月に配信されたこの「涙くん、今日もおはようっ」は神聖かまってちゃんのの子が提供しているということで聴いてみたら…やっぱの子は流石だなと思わざるを得ない名曲でした。神聖かまってちゃんでも是非セルフカバーしてほしいです。

(画像をクリックorタップで「涙くん、今日もおはようっ」のMVが視聴できます)

 

印象万象有象無象 (通常盤)

パスピエ「GOKKO」
(2023年4月19日配信/アルバム『印象万象有象無象』収録曲)
(作詞:大胡田なつき/作曲:成田ハネダ/編曲:パスピエ
(公式サイト:https://passepied.info/

近年は配信限定でシングルを数曲リリースし、年末にアルバムを発表、という流れが固定化しつつあるパスピエ(2020年から4年連続で12月9日→8日→7日→6日と完全に年1ペースでアルバムを出しているのが凄い)。2023年は4月に「GOKKO」、6月に「バジリコ」、10月に「化石のうた」、11月に「cube」という4曲を発表し、12月にアルバム『印象万象有象無象』を発表。ここ数年のパスピエはキャッチーさを取り戻した感があり、毎回「やっぱパスピエいいな」という印象の作品なのですが、今回もそう思える安定の出来でした。アルバムの新曲だと「SAYONARA HEAVEN」「A monster in my head」「嬉しいことも悲しいことも」が特に良かった。

(画像をクリックorタップで「GOKKO」のリリックビデオが視聴できます)

 

遥か

竜人「遥か」
(2023年10月13日配信/シングル「遥か」収録曲)
(作詞・作曲・編曲:清 竜人
(公式サイト:http://www.kiyoshiryujin.com/

2023年は4月に「トリック・アート」、10月に「遥か」という2曲の配信シングルを発表し、それぞれアニメタイアップに起用されるなど、2021年にソニー・ミュージックに移籍した際、「そろそろ本気で売れようと思う」的なコメントを出していたのは本気だったんだなと感じる展開を見せている清 竜人。アニソンとはいえ、清 竜人らしさが失われているということはまったくなく、特にこの「遥か」に関してはキャッチーさもありつつ、緻密に作り込まれたバックトラックが聴き応えのある上質なポップスに仕上がっています。だいぶ遠回りしたけどもそろそろ確かに売れてほしい。

(画像をクリックorタップで「遥か」のMVが視聴できます)

 

はなよど

日食なつこ「蜃気楼ガール」
(2023年4月5日発売/アルバム『はなよど』収録曲)
(作詞・作曲:日食なつこ/編曲:沼能友樹)
(公式サイト:https://nisshoku-natsuko.com/

後ほど「2022年以前編」で紹介する楽曲で知った日食なつこ。以前から名前は知っていたものの、聴く機会がなかったのですが、その楽曲で一気に心を掴まれてしまいました。この「蜃気楼ガール」は4月に発表したアルバム『はなよど』の収録曲で、「やえ」や「ダム底の春」も良かったのですが、中でもアルバムラストを飾るこの楽曲が特に気に入りました。2023年は全国の植物園でツアーを行ったり、2024年は全曲未発表曲のツアーを行うなど、我が道を行くスタイルで活動を続けている方のようなので、今後の活動にも注目していきたいと思います。

(画像をクリックorタップで「蜃気楼ガール」のMVが視聴できます)

 

NEW WORLD e.p. [CD]

lyrical school「DRIVE ME CRAZY」
(2023年6月21日発売/アルバム『NEW WORLD e.p.』収録曲)
(作詞:大久保潤也/作曲・編曲:上田修平)
(公式サイト:https://lyricalschool.com/

前々から存在自体は知っていたものの、アイドルグループでありながらジャンルは本格的なヒップホップということもあり、ちょっと守備範囲外だなぁということで楽曲を聴き漁るまでには至らなかったlyrical schoolなのですが、YouTubeApple Musicのオススメに出てきて聴いたこの曲はかなりツボでした。80年代っぽさが一周して新しい、そんな感じ。MVもa-ha「Take On Me」を彷彿とさせる感じですし。というかいつの間にか男女混合グループになってたことが一番衝撃でした。

(画像をクリックorタップで「DRIVE ME CRAZY」のMVが視聴できます)

 

【2022年以前編】

愛にのぼせろ

ミドリカワ書房「君は僕のものだった」
(2011年7月13日発売/アルバム『愛にのぼせろ』収録曲)
(作詞:緑川伸一/作曲:小倉しんこう/編曲:告井孝通)
(公式サイト:https://www.mido-shin.com/

2023年は割と誇張抜きでずっとミドリカワ書房を聴いていた気がします。元々、2010年発表のアルバム『みんなのうた4"ever"』に収録されている「愛なるは」という楽曲を2年ほど前にYouTubeでたまたま見つけてドハマリしたのですが、それ以外の曲も聴き漁るまでには至らず…だったのですが、ある頃からミドシン中毒になってしまったという。とにかく彼の楽曲は闇が深いというか、いじめ・殺人・認知症性同一性障害・整形手術・万引き・果ては18禁…というようなJ-POPではまず耳にしないようなテーマの楽曲が多く、それを忠実に再現?したかのようなMVは基本的に閲覧注意レベル。特に死刑囚となった息子から母親へ届いた手紙をモチーフにした「母さん」は、当時ソニー・ミュージックからメジャーデビュー済みだったにも関わらず、「犯罪者の視点から歌われた歌詞」が問題視され、ボーカル抜きのインストでリリースされた後、完成版はインディーズでのリリースを余儀なくされるなど、攻めに攻めまくった楽曲はまさに「J-POP界の無頼派」。この「君は僕のものだった」も途中までは普通の失恋バラードなのですが、最後まで聴くと…。すでにだいぶ長くなっているのでこの辺にしておきますが、他にも整形がテーマの「顔」、認知症がテーマの「恍惚の人」、珍しく実在の弟のことを歌ったという「馬鹿兄弟」など名曲がたくさん。ここまでに紹介した楽曲はすべてYouTubeにMVがあるので是非。あと『みんなのうた4"ever"』のラストを飾っている「さらばグッバイ」は、新婚なのに単身赴任となった旦那から奥さんへの惜別の歌で、ミドシンの楽曲では異色?ともいえる、闇の一切ない爽やかな楽曲となっていて、これもまた名曲です。MVがないのがもったいない。今も活動はしているようですが、新譜は2019年のアルバム『屁のような』(すごいタイトルだ)以来、出していないようなのが残念。

(画像をクリックorタップで「君は僕のものだった」のMVが視聴できます)

 

正気じゃいられない

マハラージャン「比べてもしょうがない」
(2022年2月18日配信/アルバム『正気じゃいられない』収録曲)
(作詞・作曲・編曲:マハラージャン
(公式サイト:https://maharajan.love/

マハラージャンも割と2023年の収穫だったかもしれません。元々「セーラ☆ムン太郎」がそのふざけたようなタイトルと、だけど楽曲はめちゃくちゃ真面目というギャップもあってか若干バズっていたような気がするのですが、コミックソングのように解釈してしまっていたのもあり(あとMVもムキムキマッチョな美人が謎にフィーチャーされていて手を出しづらかった…)聴かず嫌い状態だったのですが、ノリで再生してみたら意外とよくて。正直乗り遅れた!悔しい!と思うレベルでした。この「比べてもしょうがない」もマハラージャンの楽曲の中でも特に美メロなのではというぐらいキャッチーな楽曲で、疲れたときに聴くと普通に泣けてしまいそうなぐらいの名曲。2023年は「くらえ!テレパシー」が初のアニメタイアップ曲となるなど、新たな展開も見せつつありましたし、2024年2月には、2023年7月に発表されたEP『蝉ダンスフロア』と、同日発表となるEP『ゾーンに入ってます。』収録曲をまとめたアルバム『ミーンミーンミーン☆ゾーンゾーンゾーン』を発表するということで、こちらも期待大です。

(画像をクリックorタップで「比べてもしょうがない」のスタジオライブ映像が視聴できます)

 

瞼瞼(まぶたまぶた)

日食なつこ「水流のロック」
(2014年8月20日発売/アルバム『瞼瞼』収録曲)
(作詞・作曲:日食なつこ)
(公式サイト:https://nisshoku-natsuko.com/

「2023年編」でも紹介した日食なつこの(恐らく)代表曲であるのがこの「水流のロック」。これもYouTubeのオススメで知ったんだったかな…。とにかく聴いた瞬間、頭をガツンと殴られたような衝撃をくらいました。そんな感覚はいつ以来だっただろうか。ピアノとドラムと申し訳程度のベースという非常にシンプルかつ無駄を一切排除したかのような編成で、ここまで聴かせられるのは楽曲の良さのおかげでしょうか。この楽曲に関しては実際に聴いてみるのが一番早い。一瞬で虜になると思います。余談ですが、何故か「M-1グランプリ2023」公式告知動画的なもののテーマ曲的なものに、この方の「ログマロープ」が採用されていてびっくりしました。

(画像をクリックorタップで「水流のロック」のMVが視聴できます)

 

ふぁん

ばってん少女隊「OiSa」
(2020年10月28日発売/アルバム『ふぁん』収録曲)
(作詞・作曲・編曲:渡邊 忍)
(公式サイト:https://battengirls.com/

バズリズム」の録画を整理していてビビッときたのがこの曲。福岡県民なので存在は知っていましたし、スタダ所属のももクロの妹分ということも知っていたのですが、普段アイドルにまったく興味がなく、これまでハマったのはPerfumeももクロでんぱ組.incぐらいだったので完全にアウトオブ眼中でした。ただこの楽曲に関してはなぜか…と思ったらあのASPARAGUSの渡邊氏プロデュースと知って納得。木村カエラにも中毒性のある楽曲を何曲も提供されてましたもんね…。2021年に新録バージョンが制作されており、アルバム『九祭』に再び収録されているのですが、そちらは完全にいわゆる「楽曲派アイドルオタク」を釣りにかかっている感満載の内容でよかったです。水カンのケンモチ氏が手掛けた「YOIMIYA」「さがしもの」もよかったですが、同じく渡邊氏が手掛けた「わたし、恋始めたってよ!」は、ドラムンベースを取り入れたエレクトロポップとなっており、耳の肥えた音楽ファンの間では2021年の発表時点ですでに話題となっていた模様…。楽曲派ホイホイアイドルとして躍進していくのか注目。

(画像をクリックorタップで「OiSa」のMVが視聴できます)

 

心拍数とラヴレター、それと優しさ (完全生産限定盤)

Cody・Lee(李)「愛してますっ!」
(2022年5月25日発売/アルバム『心拍数とラヴレター、それと優しさ』収録曲)
(作詞・作曲:高橋 響/編曲:Cody・Lee(李))
(公式サイト:https://codyleeofficial.com/

これもYouTubeのオススメで知ったんだったっけなあ…たぶん。この楽曲に関しては、とにかくキャッチー。最近流行りのバンドにありがちなエレクトロっぽい音色も取り入れつつ、でもごちゃごちゃとっ散らかった感じになっていないのがいいなと。恐らくメンバー全員、自分よりも年下の若い世代(20代中盤ぐらい?)っぽいのですが、それにしてはすごくバランス感覚のいい音作りをしているような印象。MVも非常に凝っていますし、レーベルもソニーキューンミュージックだし、ブレイクしそうな雰囲気は十分あるので今後が楽しみです。ただバンド名がいまいち読みづらい上に表記しづらいのがネックか…。(李)は必要だったのかと毎回思ってしまう。あと2023年9月に唯一の女性メンバーが脱退してしまった模様。男女ツインボーカルが特徴のひとつでもあったようですし、Wiennersみたいに新しく女性メンバーを加入させるのか、それとも男性ボーカル一本でいくのか気になる。

(画像をクリックorタップで「愛してますっ!」のMVが視聴できます)

 

FOLK 3 (CD+DVD) (初回限定盤)

ハンバート ハンバート「どこにいてもおなじさ」
(2021年9月8日発売/アルバム『FOLK3』収録曲)
(作詞・作曲:佐藤良成
(公式サイト:https://humberthumbert.net/

これもたぶんYouTubeのオススメで知ったはず。正直、他の曲を聴き漁るまでには至っていないのですが、この楽曲はただただひたすら名曲だなと思います。実際にこの2人は夫婦らしいのですが、だからこそこの息の合った歌唱ができるのだろうなと。若干ノロケじみたものを感じなくもないのですが、MVに阿佐ヶ谷姉妹の2人を登場させていることで型にはまらないいろんな「愛」を歌っているのが感じられていいですね。というかこの曲で阿佐ヶ谷姉妹を使うのは割と反則な気がします、そんなんもうどうやったってほのぼのすぎる。上の「愛してますっ!」もそうでしたが、こちらも同じくMV効果がだいぶ大きかったのかなと。やっぱMVって大事。

(画像をクリックorタップで「どこにいてもおなじさ」のMVが視聴できます)

 

23歳 (DVD付)

KAN「エキストラ」
(2020年11月25日発売/アルバム『23歳』収録曲)
(作詞・作曲・編曲:KAN)
(公式サイト:https://www.kimurakan.com/

2023年11月に亡くなられたKANの遺作となったアルバム『23歳』の最後を飾る楽曲。大ヒット曲「愛は勝つ」があまりにも有名すぎることもあり、積極的に聴こうとはしてこなかったのですが、生前からPerfumeの大ファンであることは知っており、ちょっと個性的な方、という認識でいました。10月に参加したPerfumeのファンクラブツアーで、ご当地アーティストの楽曲をみんなで歌おう的なコーナーがあり、福岡では「愛は勝つ」でした。その翌月に訃報が飛び込んできたのもあり、大ファンだったわけでもないのになぜか妙にショックだったのを覚えています。2023年、自身のツアーに初めてPerfumeを招待したらしく、最後に見てもらいたかったのかなぁとか、Perfumeの3人もそれを受けて「愛は勝つ」を選曲したのかなぁとか色々考えてるうちに興味が湧いてきて楽曲を聴き漁っていると「愛は勝つ」以外にも名曲がいっぱいあるじゃないか!と。「エキストラ」もそうなのですが、2010年発表のアルバム『カンチガイもハナハダしい私の人生』の1曲目「REGIKOSTAR ~レジ子スターの刺激~」は、なんと「Perfumeに加入したいけど無理だから作った」というヤスタカサウンド完コピな楽曲。これが本当に再現度も中毒性も高くてPerfumeやヤスタカファンなら必聴。そして1993年(自分の生まれた年でもある)に発表されたシングル曲「まゆみ」は、「愛は勝つ」以上の名曲。aikoミスチル桜井氏など数多くのミュージシャンが敬愛するだけあるというか…。J-POP界に多大な影響を与えた人物だと思います。改めてご冥福をお祈りします。

(画像をクリックorタップで「エキストラ」のリリックビデオが視聴できます)

 

【番外編】

夢みたあとで

GARNET CROW「夢みたあとで」
(2002年3月13日発売/シングル「夢みたあとで」収録曲)
(作詞:AZUKI七/作曲:中村由利/編曲:古井弘人
(公式サイト:https://garnetcrow.com/

2023年は解散から10年という節目の年でもあったので…。自分が初めて好きになり、初めて自分でCDを買い、初めてライブを見に行った、ある意味原点ともいえるアーティスト。1993年生まれの自分がファンになったのが10歳になる年の2003年。そして20歳になる年の2013年に解散。そしてそんな自分もとうとう昨年30歳となってしまいました。自分の10代=青春時代?はGARNET CROWによって彩られていたといっても過言ではないですし、自分の思想というか考え方というかありとあらゆるものはGARNET CROWの音楽や歌詞の世界観によって形成されたといっても過言ではないと思っています。多大なる影響を与えてくれたGARNET CROWに改めて敬服の意を込めて紹介させていただきました。人は14歳の頃に聴いていた音楽を一生聴き続ける、というデータがあるらしいのですが、それを見たとき心底納得しましたね。舞い上がって旅立って遠くまできたな。

(画像をクリックorタップで「夢みたあとで」のMVが視聴できます)